白亜紀から新生代へ、恐竜・化石をめぐるタイムトラベル
白亜紀から新生代へ、
恐竜・化石をめぐるタイムトラベル
中生代白亜紀に生きた恐竜やアンモナイトなどの化石が多く発見されるむかわ町と、新生代の不思議な 海の生き物の化石の宝庫、足寄町。二つのまちで、今から約1億年前から数千万年前の世界を一気にかけ めぐります。多種多様な化石に耳を澄まして、かつての生き物たちの息づかいを感じてみませんか。
旅の前の予備知識
生き物の進化と北海道
地球が誕生して約46億年、誕生から現代までは、大きく4つの時代に分かれています。はじめに、地球が誕生して生き物が現れた「先カンブリア時代」、生き物が海の中で大繁栄し、一部が上陸を果たした「古生代」、陸・海・空に、は虫類が大繁栄した「中生代」、そして私たち人類を含む、ほ乳類が主役となる「新生代」です。
生き物たちの進化の歴史は、絶滅の歴史ともいえます。たとえば、中生代は恐竜が誕生した「三畳紀」、恐竜が繁栄した「ジュラ紀」、絶滅に向かう「白亜紀」の3つに分かれますが、白亜紀が終わる約6600万年前、それまで生きていた恐竜やアンモナイトが絶滅しました。地球に巨大隕石が衝突したことがきっかけで環境が急変し、それに順応できなかった生き物が絶滅したと考えられています。
北海道の誕生も、生き物たちと同じく海からはじまっています。白亜紀の北海道は現在のような島ではなく、西半分はアジア大陸の東側に、東半分ははるか沖に浮かぶ島々に散らばっていました。その後、のちに北海道となる大地が地球の表面をおおう岩盤(プレート)の動きにしたがって少しずつ移動し、ぶつかり合い、境目で盛り上がって高い山脈(現在の日高山脈)をつくりました。
新生代新第三紀(約2000万年前)になると、大地はほぼ北海道の位置までやってきます。新生代第四紀(258万年前)以降、地球は数回の氷河期をくり返し、海面が大きく下がって、北海道は大陸と地続きに。15万年前の氷河期には南からナウマンゾウが渡り、5万年前の氷河期にはシベリア大陸からマンモスゾウが渡ってきました。そして、2万年前ころから地球がしだいに暖かくなり、海面が再び上昇し、北海道が現在のような島になったと考えられています。
「恐竜・化石大陸ほっかいどう」
北海道には、南北に縦断する「蝦夷層群」という白亜紀の海で堆積した古い地層が分布しています。蝦夷層群の分布域に位置する、中川町、小平町、三笠市、むかわ町からは、そのころ繁栄していたクビナガリュウやアンモナイトなどの海の生き物が豊富に、そしてまれに恐竜の化石が発見されています。また、足寄町に分布する新生代の地層「モラワン層」からは、アショロアや原始的なクジラなどの化石が数多く発見されています。
それらの中には、世界で初めて発見された化石や数例しか見つかっていない化石など、生物の進化を知るうえで貴重なものが多く、今も専門家による研究が続いています。
旅のプラン
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関連事業
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ほっかいどう恐竜・化石マップ
道内の恐竜や古生物化石の魅力をもっと知ってもらい、道内各地の博物館を巡っていただきたいと考え、多くの皆様の寄附により「ほっかいどう恐竜・化石マップ」を製作しました。
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